地鎮祭のお金の渡し方、お金の渡すタイミング

前回、地鎮祭の時に神主に渡すのし袋の準備として、書き方についてご紹介しましたが、のし袋に書くにしても色々なルールがありました。

そこで、今回は地鎮祭のお金の渡し方について調べてみました。

のし袋を準備したけど、どうやって渡せばいいのか?地鎮祭が終わった時に渡す?地鎮祭が始まる前に渡す?
など初めてだとわからないことが多いので参考にしてみてください。

地鎮祭のお金を渡すタイミング

地鎮祭を行う時のお金(初穂料・玉串料)など神職に渡す謝礼の渡すタイミングについて紹介します。
地鎮祭を行う際に、いつお金を渡せばよいのでしょうか。

地鎮祭をやる前に渡す?それとも、地鎮祭が終わってから渡す。それとも地鎮祭の最中に渡す?結果的に言うと、やり方や依頼方法によって違うので、事前に確認しておいた方がよいです。

工務店やハウスメーカー経由で地鎮祭を依頼している場合には、事前に営業担当の方などにお金がいくらぐらい必要で、お金はどのタイミングでどのように渡せばよいのか?こちらで準備するものはないのか?また、お車代などが必要なのか事前に確認しておいた方が良いです。工務店やハウスメーカーで紹介してくれるところは相場が決まっていて営業の方に聞けば直接神主に聞かずに教えていただけるところがほとんどです。

施主が自分で神社やお寺で神主を手配する場合には、予約の際に初穂料(または玉串料)は裁断に奉納するでしょうか。と確認しておいた方がよいでしょう。ホームページなどで予約する場合には記載されていることもあるので事前に確認しておいてください。

一般的な地鎮祭のお金を渡すタイミングとしては、祭壇に奉納する場合には、地鎮祭が始まる前にお渡しします。

お金を奉納しない場合には地鎮祭の前に渡しても、後に渡しても、決まりはありません。

地鎮祭ののし袋(お金)の渡し方

祭壇に奉納する場合には、神主・神職に始めに渡します。例として神主・神職が到着したら、「本日はよろしくお願いいたします。初穂料(玉串料)を準備しましたので、どうぞ御納めください」などと言いながら初穂料を渡してください。
もし、祭壇に奉納するのか、しないのかがわからない場合には地鎮祭の前に渡しておいた方が無難です。

事前に確認していて祭壇に奉納しないということがわかっている場合には、地鎮祭が終了後に神主・神職に渡します。

例としては「本日はありがとうございました。ここに初穂料(玉串料)を準備しました。どうぞ御納めください」などと言いながら初穂料を渡してください。

地鎮祭ののし袋(お金)の渡すときの作法

地鎮祭の時ののし袋(お金)を渡す場合にはいくつかの作法があります。

しっかりした方法で渡すやり方や略式の方法などあります。

個人的には略式でよいと思いますが、しっかり丁寧にやりたい方であれば丁寧にやっていただいた方が良いかと思います。

お車代も準備している場合には初穂料の下にお車代ののし袋を重ねて一緒に渡すのが一般的です。

基本的には5つの方法があります。(1が丁寧な方法⇒5が略式です)

1. 切手盆に初穂料(玉串料)をのせ、掛け袱紗(ふくさ)をかけ、相手に開いてもらう方法

2. 切手盆に初穂料(玉串料)をのせ、袱紗(ふくさ)に包んで、相手の前で開いて渡す方法

3. 初穂料(玉串料)を台付き袱紗(ふくさ)で包んで渡す方法

4. 初穂料(玉串料)を切手盆にのせて渡す方法

5. 初穂料(玉串料)を金封タイプの袱紗(ふくさ)から出して渡す方法

 

1. 切手盆に初穂料(玉串料)をのせ、掛け袱紗(ふくさ)をかけ、相手に開いてもらう方法

切手盆に初穂料(玉串料)をのせて、その上に袱紗(袱紗)を掛け、渡す相手からみて正面になるよう右回りに(時計回りに)向きを変え、お盆を相手に見えるように出し、相手に袱紗(ふくさ)を外してもらいます。

2. 切手盆に初穂料(玉串料)をのせ、袱紗(ふくさ)に包んで、相手の前で開いて渡す方法

相手に袱紗(ふくさ)を外してもらうのに抵抗があるという場合には初穂料(玉串料)を袱紗(ふくさ)に包んで、切手盆にのせて、相手の前で袱紗(ふくさ)を開いて相手からみて正面になるように右回り(時計回りに)向きを変え、お盆を相手に見えるように出し受け取ってもらいます。

3. 初穂料(玉串料)を台付き袱紗(ふくさ)で包んで渡す方法

初穂料(玉串料)を台付き袱紗(ふくさ)で包み、台の上に置いて、切手盆と同じように台の上から袱紗(ふくさ)を開いて相手に渡します。

4. 初穂料(玉串料)を切手盆にのせて渡す方法

初穂料(玉串料)を切手盆にのせて、袱紗(ふくさ)なども掛けずに相手に渡す方法です。

渡し方は他と同じようにまずは自分の方を向けておき、相手の前で右回り(時計回り)で相手からみて正面になるように向きを変えて渡します。

5.初穂料(玉串料)を金封タイプの袱紗(ふくさ)から出して渡す方法

金封タイプの袱紗(ふくさ)は封筒のような袋状になったもので初穂料(玉串料)を金封タイプの袱紗にしまい、相手の目の前で開いて、初穂料(玉串料)を出して向きを変えて渡します。初穂料ののし袋を露出した状態で手渡しするよりはよい方法です。

現場監督や棟梁、大工、職人などにお礼は渡した方がよいのか

現場監督や棟梁、大工、職人などに対してご祝儀を渡す場合がありますが、本来は地鎮祭の儀式などにはそのような決まりはありません。

最近では上棟式をしない場合が多く、上棟式の時に施主からねぎらいとしてご祝儀を出す場合が昔からありますが、その代わりとして先に渡すようなものでしょう。本来では建てていただいていることに対してねぎらい、感謝、振る舞いなので、やる前に出すのは意味としては若干違うように思えます。

 

ただ、先に渡しておいた方がいい動きをしてくれることもあるので、実際には渡しておいた方がいい場合もありますが、基本的には地鎮祭では必要はないと思います。ハウスメーカー(下請けさん含め)などでは個人的なお礼は受け取りませんと言うことが案外ありますので、事前に確認できれば、営業さんなどに聞いておいた方が良いかと思います。