吹き付け断熱ってなに?硬質、軟質、メリット、デメリット

わが家を建てるときに第1優先として挙げたのが断熱です。

断熱といっても壁の断熱、屋根の断熱、床の断熱、内側の断熱、外側の断熱など家には色々な断熱があります。

我が家を建てようと思ったとき、吹き付け断熱にしたいと思い色々と調べてみました。

まず、ハウスメーカーを選ぶときに吹き付け断熱を行っているメーカーと行っていないメーカーがありました。

我が家の基準としては吹き付け断熱を行っているメーカーから選ぶことにしていきました。

吹き付け断熱といっても各メーカー同じものかと思っていたのですが、調べていくうちに吹き付け断熱でも種類が違うことがわかりました

また、メーカーによっても呼び方が違ったり、性能までも違うことがわかりました。

今回は吹き付け断熱について調べたことをご紹介していきます。

吹き付け断熱のメリット

断熱、気密効果が非常に高い

吹き付け断熱により家の中の温度差を少なくすることができ、ヒートショックの予防効果や、屋根裏などに吹き付け断熱を行うことにより、古い家の小屋裏とは違い、暑くなるのを防止する効果があり、小屋裏でも快適に過ごせるようになります。

壁内の結露やカビが発生しにくくなる

壁内結露が起こると、目に見えないところで、木材が腐って強度が弱くなったり、カビやダニが発生し、アレルギーを引き起こしたりするのですが、吹き付け断熱だと結露の発生を抑え、カビやダニなども抑制効果があります。

吹付断熱材は自己接着力があるためずれにくい

壁に吹き付けた後もずれにくく、断熱性能を維持します。

グラスウールの場合は重みや衝撃などでずれてしまい断熱効果が落ちる場合があります。

吹き付け断熱のデメリット

施工費用が高い

グラスウールに比べ、吹き付け断熱はメリットも多いのでやはり費用は高くなります。

これを安いとみるか高いとみるかは個人差があるかと思いますが、個人的にはそれだけのメリットはあるなら吹き付け断熱にした方がいいと思っています。

壁にコンセントを後から付けるのが大変

吹付断熱材は壁にウレタンを吹き付けているため、後からコンセントを増やすなどの電気工事が大変です。

壁に新規にコンセントをあとから付けようとすると壁を壊す必要があることがあります。

地震や木材の収縮により隙間ができる場合がある

硬質ウレタンの場合発砲したウレタンが名前の通り、硬いため地震などのゆれの衝撃により割れる場合があり、断熱材の間に隙間ができる可能性がある。

ただ、軟質ウレタンのアイシネンについては軟質のため、柔らかいので、ゆれや衝撃に強く、吹き付け断熱材が割れるということはほぼありませんのでこちらのデメリットはなくなります。

アレルギーがあると使用しにくい

吹き付け断熱の場合アレルギーなどに反応してしまう方がいる場合があります。

ただ、吹き付け断熱の種類によってはアレルギーなどでも問題ないものもあります。

ハウスメーカーに確認してから検討することをお勧めします。

シロアリの被害を受けやすい

吹き付け断熱はシロアリの好物でもあり、被害を受けることがあるようです。

土の外側から侵入し、断熱材の間を通り、さらには柱まで到達して、シロアリの被害にあってしまいます。

また、吹き付け断熱材から侵入したシロアリは侵入経路がわかりにくく、いつの間にか被害にあっており、気づかない場合が多いようなので注意が必要です。

心配な方は定期的なシロアリ調査をお勧めいたします。

断熱材の種類

繊維系断熱材(グラスウール)

日本の断熱の8割を占めているようです。

建売など安価に仕上げるにはこちらを使用することが多いです。

施工の仕方により隙間ができてしまい、施工業者により、技術差が表れやすく、場合によってはあまり、断熱ができていない場合があるので注意が必要です。

発泡プラスチック系断熱材(吹き付け断熱材)

吹き付け断熱といわれて薬品をまぜて発砲させて断熱材としてするため、隙間ができにくく、断熱に優れています。

天然素材系断熱材

ほとんどありませんが、羊毛などで断熱をする場合があるようで、

あまり聞いたことはないですが、かなりのコストがかかるようです。

吹き付け断熱の種類

吹付断熱材には、メーカーによって性能等も違うさまざまな種類がありますが、大きく分類すると「軟質ウレタン」と「硬質ウレタン」に分けることができます。

軟質ウレタンとは

軟質ウレタンは、読み方の通り、軟らかいです。

また、硬質ウレタンに比べ、圧倒的に軟くて軽いです。原料に水を混ぜているので100倍発砲などと言われる場合もあります。

100倍発砲とはスプレー発砲した原料が100倍に発砲することからそのように呼ばれるようになりました。

気泡が連続していて柔らかく、復元性があり、スポンジに似た感じで空気や水を通しやすい特徴があります。

ちなみにアイシネンは独自の気泡構造によって水をほとんど吸わない様です。

アクアフォームやアイシネンなどが軟質ウレタンになります。

硬質ウレタンとは

硬質ウレタンは、読み方の通り、硬いです。

また、軟質ウレタンに比べ、硬く思いです。

ちなみに硬質ウレタンは30倍発砲といわれることがあり、フロン、ノンフロン等でも断熱性能に若干の差がありますが、フロンのほうが断熱性能は良いようです。

また、気泡が独立していて硬く、復元性がないもので、湿気に強く空気を通さないので断熱材に向いています。

アキレスやダルトホームなどが硬質ウレタンになります。

まとめ

ちなみに我が家ではアイシネンを選びました。

費用は高くなるのですが、吹き付け断熱としては最上級の性能といってよいと思います。

また、軟質ウレタンなので硬質ウレタンとちがい柔軟性があり、地震等でゆがんだとしても割れる心配はないからです。

今後、住んでからどうなのか紹介していきたいと思います。