年収と年齢からみる家を建てるための予算の目安はどのくらい?毎月の返済額は?

家を建てる際に、自分がどのくらいの家であれば建てることが出来るのだろうか?

家を建てるのにどのくらいの価格、金額を出せるのかになります。

まずは、自分が建てられる家の上限を知り、上限をもとに、生活などを考えて予算を決めていくことが大切です。

家の予算の上限は現在の年収と年齢、預金額によりある程度判断することができます。

というのも住宅ローンを借るには上限があるので、高い家を買いたいと思っても年齢や年収が低いと審査も通らず、家を購入することが出来ません。

そのために、ざっくりですが、年収と年齢でおおよその買える家の上限を知る事で今後の家を建てる際の指針となります。

ここでは、年収や年齢、年代ごとの家を建てるための費用のおおよその金額と月々の返済額など家を建てるための予算の目安の決め方を紹介していきます。

 

家を建てる予算の目安を決める

家を建てる際、自分の預金で一括購入する方はほとんどいません。

というのも、現金で大金を持っている方も少ないですが、さらには税金等の控除が大きいのでお金を持っている方でも住宅ローンで購入した方が、メリットがあるのでほとんどの方は家を購入する際には住宅ローンを使用します。

 

ですので、家の予算の上限としては、以下のような式で求められます。

住宅ローンで借りれる金額+頭金(自己資金)

 

一般的には住宅ローンで借りることのできる金額は、銀行や住宅ローン会社によっても上限が違いますがおおよそ年収の5年~7年くらいと言われています。

ちなみに、銀行や住宅ローン会社の審査の際「返済比率(返済負担率)」を基準としているところが多く、一般的には、年収400万円未満で30%以下、年収400万円以上で35%以下と言われています。

大企業に勤めている方であれば、信用も高いので、基準以上の金額を借りられる場合もありますが、逆に中小企業であれば、基準値以下でないと借りられない場合があります。

個人事業主などの方は正直借りる金額はかなり低くなる場合があります。

 

ちなみに転職などで3年以上勤めていないと審査に通らない場合がありますのでご注意ください。

 

また、年収が低かったり、年齢が高い場合に住宅ローンの上限を上げる方法としては、両親や兄弟などに保証人になってもらったり、担保となるものがあれば、それを担保に借りることは可能です。

 

ただし、あまり無理な予算で目安を決めてしまうと、今後の生活に余裕がなくなってしまいますので、預金が100万円あったとしても、頭金に全額投入するなどはやめておいた方がいいでしょう。

 

家を建てる予算の目安の早見表

年収別の住宅ローン限度額および月々返済計画について紹介します。

無理なく、安全に家を建てるための目安として、実際の年収でどのくらい借り入れできるのかを確認しておくことをおすすめします。

条件:返済期間35年の年収別・返済負担率別の借入可能額の目安(設定条件:金利1.0%、35年元利均等・ボーナス返済なし)

年収 返済負担率25 返済負担率30

返済負担率35

月々返済 借入限度 月々返済 借入限度 月々返済 借入限度
300万円 約6.5万円 約2210万円 約7.5万円 約2650万円 約8.8万円 約3100万円
400万円 約8.3万円 約2950万円 約10万円 約3540万円 約11.7万円 約4130万円
500万円 約10.4万円 約3690万円 約12.5万円 約4420万円 約14.6万円 約5160万円
600万円 約12.5万円 約4420万円 約15万円 約5310万円 約17.5万円 約6200万円
700万円 約14.6万円 約5620万円 約17.5万円 約6200万円 約20.4万円 約7230万円
800万円 約16.7万円 約5900万円 約20万円 約7080万円 約23.3万円 約8260万円
900万円 約18.8万円 約6640万円 約22.5万円 約7970万円 約26.3万円 約9300万円
1000万円 約20.8万円 約7380万円 約25万円 約9510万円 約29.2万円 約1億330万円

 

返済負担率については25%、30%、35%の3段階にしていますが、銀行や住宅ローン会社の審査基準によって借りられる金額が変わります。

返済負担率35%は上限ですが、あまり上限ギリギリで借りてしまうと、生活が厳しくなったり、最悪の場合、会社を辞めた際や転職で年収が下がってしまった場合に、住宅ローン破綻してしまう可能性もあるので、慎重に判断することが大切です。

住宅ローンの上限としては、借りられますが、個人的には、住宅ローン以外にも、固定資産税や光熱費、修繕のための積み立てなど、毎月掛かってくるものもありますので、家を建てる際の予算としては、返済負担率の25%以下にしておくのがおすすめです。

20代で家を建てる場合の予算の目安と計画

20代で家を建てる場合の予算の目安はできる限り金額を抑え長期間での返済で毎月の返済を抑えることをおすすめします。

20代でローンを組む際年収が未だ低い段階にあり、あまり高い住宅ローンを組むことが出来ないことが多いです。

ただし、年齢が若いため、返済期間が長くできるので毎月の返済金額を抑えることが出来ます。

例えば、25歳で35年のローンを組んだとしても、返済年齢は、60歳なので、定年までには余裕をもって返済することが出来ます。

ちなみに親からの支援や夫婦共同のローンによっては若干の限度引き上げすることが出来ますが、妊娠や子育てによって生活が厳しくなる可能性もあるので、今後のことを考えて予算をたてることをおすすめします。

 

30代で家を建てる場合の予算の目安と計画

30代の平均年収は400~500万円と言われています。

家を建てる方の過半数の方が30代で建てるのではないでしょうか。

30代で長期間35年ローンを組んでしまうと、60歳の定年までに支払いが終わらなくなります。

例えば、35歳で35年ローンを組んだとすると、70歳まで住宅ローンを払い続けなければ、ならなくなります。ただ、実際には、80歳くらいまでローンが組めるところも多いので、住宅ローンを組むことは可能です。

30代で家を建てる方におすすめの予算の目安としては、あまり、返済負担率を高くしすぎない様にして、35年のローンで長期間にして、余裕が出来た期間に繰り上げ返済を行って、定年までに完済することを目標にすることをおすすめします。

特に、定年後は収入が減る可能性が高いため、早めに返済することでゆとりを持つことが出来ます。

また、無理なく、返済計画を経てるため、家の予算を抑えたり、家の予算を抑える方法についてはハウスメーカーの選び方で抑えることも可能です。

また、預金がある場合には頭金の割合を増やして借り入れを抑えることで解消することができます。

40代で家を建てる場合の予算の目安と計画

40代で家を建てる場合には、住宅ローンの年齢制限が問題になってきます。

というのも、住宅ローンの借入時の年齢が20歳から65歳未満、70歳未満、住宅ローン会社によっては完済時の年齢を80歳くらいに設定しているところもあり、40代でも住宅ローンを組むことは問題ありません。

ただし、例として45歳で35年の住宅ローンを組んだ場合、完済年齢が80歳となり、定年後、20年間住宅ローンを払い続けなければならなくなります。

正直、定年後は年収が下がる可能性も高く、80歳まで働くことも難しくなる可能性が高いです。

また、住宅ローン審査では年齢だけでなく、現在の年収や健康状態、勤務先の経営状況なども審査の基準になるため、年齢制限を満たしていても、必ず、上限の金額が住宅ローンの審査に通るわけではありません。

 

とはいえ、40代でも適切な予算と計画さえ立ててしまえば、家を建てるには問題ありません。

年収や勤続年数によっては20代、30代よりも40代で借りる方が、審査が有利になる場合もあります。

40代で家を建てる場合には長期間の住宅ローンが厳しいので、できる限り予算を落とすか、頭金を多く入れることにより、家を建てる計画をすることをおすすめします。

ただ、無理に返済期間を短くしてしまうと、ローン破綻してしまう可能性もありますので、最初はできる限り長い期間を選択し、余裕があるときに繰り上げ返済などを行い、返済期間の短縮をすることをおすすめします。

 

50代、60代で家を建てる場合の予算の目安と計画

結論として50代や60代でも住宅ローンを組むことは可能です。

住宅ローンの年齢制限では、ほとんどの住宅ローン会社で申し込み時の年齢が満20~70歳未満となっています。

50代、60代で住宅ローンを組む場合、返済期間が重要になります。

例えば50代であれば、20年ローンで70歳前後、30年ローンでも80歳前後となるので、ローンを組むことは可能ですが、ローン期間が短いため、月々の返済は高額になる可能性が高いです。

そのため、あまり、高額な予算を取らない方がよいでしょう。

定年後の収入のことを考えて、予算と目安を考えることをおすすめします。

 

まとめ

家を建てる際に予算を決めずに、とりあえず、色々なハウスメーカーを見に行く方がいらっしゃいますが、まずは、予算や目安を決めることが大切です。

特に、坪単価の高いハウスメーカーを最初から見てしまうと、どうしても良く見えてしまい、自分の購入できる家と大幅にずれてしまうことがあります。

場合によっては無理なローンになってしまったり、希望の間取りで家を建てることが出来なくなって後悔してしまうことがあります。

まずは、自分が建てられる家の上限を知ったうえで、無理のない、予算計画をたてて、ハウスメーカーを絞ることをおすすめします。

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ほとんどの方は一生に一度の大きな買い物になると思いますので、毎月の返済や完済の 年齢などをしっかりと考え、慎重に決めることが大切です。