神棚のお供えの配置、順番、器はどうする?神棚のお供えの処分と交換時期はどうする?

今日は、神棚のお供えの配置、順番、器、お供え物の処分や交換時期を中心に紹介させていただきます。
実際に神棚にお供えをしようと思ったときに、どうすればいいのか迷ってしまう方も多いと思います。
神棚のお供えの基本や決まりごと、お供えをする際の注意点についてわからないことも多く、お困りの方がいらっしゃいましたら、参考にしていただけると幸いです。

なお、神棚の購入や設置の方角については別記事にて紹介していますので、そちらを参考にしていただければ、と思います。

神棚のお供えの器

水玉(みずたま)
水玉に朝の一番のお水を入れて神棚にお供えします。
お供えする場合には水玉の蓋を取りお供えします。

お皿(さら)
皿には、お米、お塩を入れて神棚にお供えをします。
お米はお供えするのが一般的です。
お皿は神棚に向かって真ん中がお米、右側がお塩になります。


榊立て(さかきたて)
榊立ては榊(さかき)その名の通り、榊を入れます。
榊建ては神棚の左右に対にしてお供えします。
榊は常に綺麗に保つことで長持ちします。
できる限り、水はこまめに交換して、ある程度の期間が経ったら、器も洗ったりするとよいでしょう。

瓶子(へいじ)

瓶子は、神様にお神酒をお供えするために使用する器です。
対になるようにして神棚にお酒をいれてお供えします。
なお、瓶子をお供えする場合にはフタを外して使用します。

三宝(さんぽう)
三宝は、簡単に言えば、お供えを並べるお膳のようなもので、神饌(水・米・塩・お神酒など)をのせるものになります。
お祭りや、お正月の際には、山の幸や海の幸などを三宝の上に乗せてお供えします。

三宝には大きく3種類あり、三宝、二枚足三宝、折敷などがあります。
「へそ」と呼ばれるつなぎ目部分については、神棚側でなく、手前に向くように置きます。

●八足台(はっそくだい)

八足台は三宝と同じように神饌(水・米・塩など)をお供えするのに使用します。
水玉や皿を八足台の上に載せ、神棚におまつりします。
八足台はその名の通り、八本の足があり、縁起のいいのが特徴です。

神棚のお供え物


神棚へお供えすることは神様への感謝とお礼を伝えるものになります。
感謝をもって、神棚にお供えしましょう。
神棚のお供えとしてはお米・お水・お塩が基本の3点です。
さらに毎月1日と15日には月次祭(つきなみのまつり)といって、魂の穢れを払い神様へ感謝する日として、榊(さかき)とお酒を追加して5点の少しお供えを豪華にします。

お米

お米は生米か、炊き上いた、お米を神棚にお供えします。
炊いたお米もお供えする場合には「誰も手をつけていない炊き立てのご飯」を用意してください。
赤飯や炊き込みご飯などをお供えしてもよいですが、四つ足動物のお肉は避けた方がいいと言われています。地域によっても違いがあるようです。

お水

神棚にお供えするお水は、お供えする日の一番最初に汲み上げられる水を用意しなければならないと言われていますが、毎日、一番最初というのは難しいと思います。
そういった場合には、神様に対する気持ちは忘れずに、ミネラルウォーターや天然水などで代用してお供えするようにしましょう。

お塩

基本的に神棚のお供えとしては、「粗塩」になります。
お清め塩というものも販売されているのでそちらの塩でもよいでしょう。
お清め塩を八角に盛塩する形になります。八角の盛り塩用の方に塩をつめて固めて、お供えするかたちになります。

榊(さかき)(1日、15日)

榊(さかき)は神棚のお祀りに欠かすことのできない植物で、漢字の木に神と書いて榊、というほど、榊は神道において神と深い関わりのある神聖な植物と言われています。

榊(サカキ)は正式には生花のものの方が良いとされていますが、最近では造花の榊(サカキ)を使用することも多いです。
個人的には生花がおすすめですが、造花を使用する方も多く、手入れできずに枯れたまま放置してしまうのであれば、造花の方がいいかと思います。
ただし、1年に1度はそのままにせず、交換することをおすすめします。

お酒(1日、15日)

お酒は、御神酒(おみき)とも言われ、神様にお供えするお酒のことで神社や神棚でお供えする神饌(しんせん)のひとつになります。
お酒は月次祭だけではなく大切な節目には必ずお供えします。
ちなみにお供えするお酒は「日本酒」を使用します。
神様にお供えしたお神酒を神饌として頂くと、体の穢れを払い神様の御加護を受けられるという説もあります。
ここで重要なのはお酒を長い間お供えしておくと神饌として頂けなくなるということです。
そのため、月次祭の朝にお供えしたお酒は、その日の夕方は下げて、
下げたお酒は、そのまま頂く、もしくは料理に使用するなどして神様の御加護を受けましょう。

特別な日のお供え

お正月などであれば鏡餅、お祝いごとであれば、赤飯や郷土料理などのごちそうは必ず食べる前に取り分けて神棚にお供えするとよいでしょう。

また、季節の果物や収穫した野菜などがある場合にも神棚にお供えすると神様に喜ばれますので、ぜひ、特別な日には神棚にもお供えをしましょう。

神棚のお供えの順番と配置について

神棚のお供えする際にお供えする順番や配置も重要になってくるため、気を付けておかなければならないです。

それではお供えの配置や順番などについて詳しく説明していきたいと思います。
正方形と長方形の三方や折敷によってお供えの配置が若干ちがうため、分けて説明します。

正方形の三方、折敷の場合

正方形の三方や折敷にお供えを配置する時は、「お供えものの重要度の順番」を意識してお供えします。

お供えもの順番としては、「米→酒→塩→水」という順番でお供えします。
お供えとして、重要度の高いお供えは神様に近い場所に配置しなければいけないため、米を置き、両端に酒、手前に水、塩を配置するようになります。

お米はお皿に入れて、瓶子または徳利にお酒、水は水玉(みずたま)に入れて、塩はお皿に八角の盛りしてお供えします。

基本的なお供えにはお酒を無くしたものが標準的な配置図になりますが、お酒もお供えする場合には、米の左右にお酒の入った瓶子または徳利を一対配置して、神棚に対し、二列になるようお供えします。

長方形の三方・折敷の場合

長方形の三方や折敷の場合には正方形と違い、神様に近い場所に重要なお供えを一列になるようにお供えします。

お米、お塩、お水の場合には、長方形の三方や折敷の真ん中にお米、神棚の向かって右側にお塩、左側に水をお供えします。
お供えの順番としては、「水⇒米⇒塩」の順番でお供えします。

さらに、お酒もお供えする場合は、中央のお米の両脇にお酒の入った瓶子をそれぞれ一つずつお供えします。
長方形の三方や折敷は一列に並べてお供えするため、向かって左から「水⇒酒⇒米⇒酒⇒塩」の順番でお供えします。

榊の配置場所

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榊をお供えする際には榊立てに入れて、榊が倒れない様に神棚に左右に1個ずつ、2個の榊立てを配置します。

基本的な榊のお供えは榊立てに1本ずつの榊をたてて、神棚の左右に配置しますが、地域によっては榊を複数本使用して、お供えすることもあります。

地域によっても違いますので、地域のルールに従ってください。

もし、わからなければ、基本的な榊1本ずつでよいかと思います。

神棚のお供えの頻度について

神棚のお供えをするときに、どのくらいの頻度で行えばいいのか、わからない方も多いとも思います。

一般的な神棚のお供えについて、朝1番にお供えをして、夕方にはお供えを下げます。

ただ、日持ちの良いお供えや季節によって、お供えを下げるタイミングがわからずにそのままにしてしまう場合があります。

お供えの基本は神様に新鮮なものを召し上がっていただくことです。

お供えを神饌としていただける頻度で下げるようにしましょう。

例えば、ご飯などを朝にお供えしたら、夕方に下げるたり、果物が傷む前に下げたりするような形です。

 

ただ、日持ちするからといって、長くお供えし続けるのは神様に対して失礼にあたるため、1週間をめどに下げるようにしましょう。

神棚から取り替えたお供えはどうしたらよいか

神棚にお供えした後に取り替えたお供えは食べられるようであれば、神饌としていただき、食べられないようであれば、自然に還すという形になります。

榊を取り替える場合には、下げた榊は土に埋めるか、川に流して自然に返すのが良いとされていますが、
マンションなどでは土がない場合や、近くに川がないような場合には、取り替えたお供えを塩やお酒で清めてから、白い紙に包んで処分してください。

食品の場合も同じように清めたあとで、白い紙に包んでから処分するようにしてください。

神棚にお供えする際、専用の器でする必要があるのか

神棚へお供えを行う場合には専用の器を揃えられるのであれば揃えた方がいいです。

先ほど紹介したようにamazon、楽天、ヤフーショッピングなどでも器を揃えることができます。

ただ、どうしても揃わない場合には無理に揃えなくても、100均などで販売されている新品の白色の無地の器などを代用することは、可能です。

ただ、神具の代用となりますので、使い古しの器や柄が明らかに合わないものは避けた方がいいでしょう。

基本的には、使い古した器で神棚にお供えすることは神様に対し、失礼に当たりますので、絶対に行わないように注意してください。

 

お菓子や果物は神棚にお供えしも良いのか

神棚へのお供えには塩、米、水が基本となりますが、それ以外に神様に召し上がってもらいたいという場合には、お菓子や果物をお供えしても問題ありません。

逆に、果物などは、地域や季節にとれた、旬なものであれば、神様にも喜ばれるといわれており、特別な日などにはおすすめです。

 

お菓子をお供えする場合には、包装されているお菓子であれば、中身をお皿に移してお供えすることがよいでしょう。

果物、お菓子ともに悪くなるまえや賞味期限が切れる前に下げるようにしましょう。

 

神棚のお供えのまとめ

如何だったでしょうか。神棚のお供えと言っても、配置や順番、器など色々と決まり事もあります。

神様に失礼が無いよう、決まり事を知ったうえで、神棚にお供えをすることによって、神様に喜ばれるような対応をしていきましょう。

 

なお、ここでは一般的な内容を紹介しましたが、地域などによっては地域固有の考えや、
伝統などもある場合がありますので、その場合には、地域のやり方に従った方がいいですので、

あくまで参考程度で考えていただければと思います。

 

また、本格的な神棚ではなく、お札置で、地鎮祭の時のお札をお祭りしていて、お供えする場所がない場合には、
お供えまでは行わない場合もあります。そういった場合には気持ちだけでも毎日、感謝のお祈りするようにしましょう。