駐車場に必要なスペースってどれくらい?駐車場の幅、寸法の取り方!

自宅の敷地に駐車場を作る際に、どの程度のスペースが必要となるのか?

駐車場のスペースや幅、寸法についてよくわからない方、悩んでいる方

・駐車場のスペースは最低限どのくらいあればいいのか、基準がわからない方

・車1台分の駐車場はどのくらいあればドア開閉など不自由がなく、乗り降りできるか知りたい方

・駐車場をコンクリートにしようと思うが、どのくらいのスペースや幅にすればいいのか悩んでいる方

徹底的に検証していきたいと思います。

車を1台分、2台分、3台分、直列、並列など車のサイズや場所によって必要な駐車場の面積が変わってきます。

広いに越したことはありませんが中々、広く取れないですよね。

 

駐車場のスペースに余裕がある場合には、止めやすさやドアの開閉の利便性を重視した方がいいと思います。

また、駐車場のスペースを最低限でいいという場合には必要な駐車場の面積は変わってきます。

 

今はいいけど家族が増えたり、車を買い替えたり、車の車種によって自宅の駐車場に入らないということが無いよう後で、後悔、失敗しないように将来のことも考えて最初に決めることが大切です。

後から、駐車場のスペースや幅を広くするのは費用や手間が増えるので失敗しないようにしましょう。

駐車場の基本スペースを確認する前に自分が所有しているマイカーのサイズの確認

まず、駐車場の基本的なスペースを確認する前に、どのサイズの車両を何台止めるかによって基本的な駐車場の寸法やスペースは変わります。

最初に自分が所有しているマイカーの大きさと台数を確認してください。

 

まずは、平均的な車両サイズを確認します。

各車両の平均的な車両サイズは下記の通りになります。

軽自動車:全幅1.48m×全長3.4m

小型車、中型車 :全幅1.7m×全長4.7m

大型車 :全幅1.85m×全長5m

【各クラスの代表的な車種】

軽自動車

・ダイハツ:タント、ムーヴ、ハイゼット、ミライース、コペン、ミラジーノ、ミラココア、ミラ、アトレー、タフト、ウェイク、キャスト、エッセ

・スバル:テスラ、R1、R2、サンバー

・三菱:パジェロミニ、ekワゴン、アイ

・日産:デイズ、ルークス、モコ

・ホンダ:N-BOX、N-WGN、N-ONE、N-VAN、ライフ、ゼスト、S660

・スズキ:ジムニー、ワゴンR、ハスラー、スペーシア、エブリイ、アルトラパン、アルト、キャリイ、パレット、MRワゴン

など

小型車、中型車(5ナンバークラス)

・トヨタ:ヤリス、ヴィッツ、ライズ、アクア、プレミオ、ポルテ、シエンタ、ノア、ヴォクシー、アリオン、カローラフィールダー、カローラ

・ダイハツ:ブーン、トール、ロッキー

・マツダ:MAZDA2

・三菱:ミラージュ

・日産:セレナ、ノート、マーチ、NV200バネット、

・ホンダ: フィット、フリード、シャトル、ステップワゴン、グレイス、

・スズキ:スイフト、ソリオ、イグニス、クロスビー、

など

※車種の年式によっては大きくなっている場合もあるので実際のサイズを確認してください。

大型車(3ナンバークラス)

・トヨタ:ウィッシュ、FJクルーザー、クラウン、クラウンマジェスタ、アルファード、ヴェルファイア、ノア、ヴォクシー、86、スープラ、プリウス、プリウスアルファ、マークX、セリカ、RAV4、エスティマ、アルテッツア、カローラツーリング、ソアラ、チェイサー、ハリアー、IQ、

・マツダ:MPV、RX-8、アクセラ、アテンザ、CX-3、CX-5、CX-6、CX-8、ロードスター、プレマシー、RX-7

・三菱: デリカ

・日産:エルグランド、エクストレイル、ジューク、フーガ、スカイライン、シーマ、GT-R、フェアレディZ、セドリック、グロリア

・スバル:WRX STI、レヴォーグ、インプレッサ、フォレスター、レガシイB5、エクシーガ、フォレスター

・ホンダ:シビック、シビックタイプR、ジェイド、オデッセイ、ヴェゼル、アコード、ステップワゴン、インテグラ、S2000、

・レクサス:LS、GS、IS、LFA、LX、SC、 CT、RC-F、

・スズキ: スイフトスポーツ、

・メルセデスベンツ、BMW、アウディーなど

など

駐車場の基本的なスペースの寸法、幅はどのくらい?

車種によって幅や長さが違うため、大きく、3つのクラスに分けています。

細かいサイズについては、メーカー資料などで確認してみてください。

それでは、各クラスの基準となる駐車スペースの広さを確認していきましょう。

 

軽自動車:横2m×縦4m(8㎡:2.42坪)

小型車、中型車 :横2.3m×縦5.0m(11.5㎡:約3.5坪)

大型車 :横2.5m×縦6.0m(15㎡:約4.5坪)

 

ただ、このスペースはあくまでも、基準となるため、車両によっては、ドアを開閉するスペースなども考えないといけないため、
この基準サイズは、駐車場を作る上の最低限のスペースの寸法と考えてもらった方がいいと思います。

快適に乗り降りするためにはこのサイズよりも広く駐車場を確保することをお勧めします。

一般的には車1台分の駐車場は15平米(㎡)と言われています。

(幅2.5m×長さ6mや幅3m×長さ5m)これはここで分類している大型車になります。

軽自動車などでは、そこまで駐車場を広くしなくてもよいですが、車の買い替えやドアの開閉や乗り降りの余裕を考えるとギリギリの寸法にするよりか余裕を持たせて、少し広めにしておいた方が無難です。

 

一般的には車のドアを軽く開けると60cm位で、完全に開けるには80cm位の余裕が必要で、長さは、前方に30cmくらいあるといいと言われています。

それでは、具体的に軽自動車、中型車、大型車ではどのくらいあればゆとりがあるのか、各クラスので、どのくらいの幅や寸法のスペースがあればいいのか、確認していきます。

 

軽自動車

軽自動車はセカンドカーなどで使用されることも多く、コンパクトで低燃費なため、買い物などで使用することも多いです。

そのため、買い物したものなどの出し入れを考えると駐車場に余裕があることが望ましいです。

最近は軽自動車にもスライドドアなども採用されているので、スライドドアであれば若干荷物の出し入れは容易と思われるかもしれませんが、
あまり、余裕がないと、荷物を出した後、ボデーにぶつけて最悪の場合は車に傷がついてしまう可能性もあるので注意が必要です。

軽自動車の平均的な寸法は車幅1.48m×全長3.4mになります。

ドアの開閉や前方のゆとりなどを考えると、最低でも幅2m×長さ3.7m、7.4平米の駐車場が必要になります。

この寸法で考えると、車を真ん中に止めた場合は、両側に26cmしかなく、片側に寄せないとドアを開けて出るのが困難な状況になります。

また、車庫入れも難しくなります。

もう少し余裕が欲しい方であれば、プラス車幅、0.5m以上プラスした、2.5m位はあった方がいいと思います。

この寸法で考えると、車を真ん中に止めた場合は、両側に51cmの余裕ができるため、乗り降りは非常に楽になります。

車両の幅駐車場の寸法余裕寸法両側の余裕
1.48m2m52cm26cm
1.48m2.1m62cm31cm
1.48m2.2m72cm36cm
1.48m2.3m82cm41cm
1.48m2.4m92cm46cm
1.48m2.5m102cm51cm
1.48m2.6m112cm56cm
1.48m2.7m122cm61cm
1.48m2.8m132cm66cm
1.48m2.9m142cm71cm
1.48m3.0m152cm76cm

 

小型車、中型車

トヨタのヴィッツや、アクア、ホンダのフィットなど小型車はセカンドカーに使用されることも多く、生活の中でも一番よく使用される車です。

また、中型車などでは5ナンバークラスの車がこのサイズになります。

車幅的には小型車と中型車であまり変わりません。

小型車は中型車と比べると長さが、若干短い感じです。

小型車や中型車の平均的な寸法は車幅1.7m×全長4.8m になります。

ドアの開閉や前方のゆとりを加えると幅2.2m×長さ5.1m、11平米の駐車場が必要になります。

この寸法で考えると、車を真ん中に止めた場合は、両側に25cmしかなく、片側に寄せないとドアを開けて出るのが困難な状況になります。

また、車庫入れも難しくなります。

もう少し余裕が欲しい方であれば、プラス車幅、0.5m以上プラスした、2.8m位はあった方がいいと思います。

この寸法で考えると、車を真ん中に止めた場合は、両側に50cmの余裕ができるため、乗り降りは非常に楽になります。

車両の幅駐車場の寸法余裕寸法両側の余裕
1.7m2.3m50cm25cm
1.7m2.4m60cm30cm
1.7m2.5m70cm35cm
1.7m2.6m80cm40cm
1.7m2.7m90cm45cm
1.7m2.8m100cm50cm
1.7m2.9m110cm55cm
1.7m3.0m120cm60cm
1.7m3.1m130cm65cm
1.7m3.2m140cm70cm
1.7m3.3m150cm75cm

大型車

トヨタのアルファードやクラウン、レクサス、ベンツ、BMWの外車などの廃棄量の大きい車は、メインの車として使用することが多いです。

家族が多い方だとミニバンだったりと、こういった大型車は車幅も広く、快適に乗ることが出来ますが、幅が広いため、駐車場のスペースも普通よりも大きくとる必要があります。

大型車の平均的な寸法は車幅1.85m×全長5mになります。

ドアの開閉や前方のゆとりを加えると幅2.5m×長さ6m、15平米の駐車場が必要になります。

この寸法で考えると、車を真ん中に止めた場合は、両側に32.5cm位しかなく、ドアを少し開けて出るような形になります。

もう少し余裕が欲しい方であれば、プラス車幅、0.5m以上プラスした、3m位はあった方がいいと思います。

この寸法で考えると、車を真ん中に止めた場合は、両側に50cmの余裕ができるため、乗り降りは非常に楽になります。

車両の幅駐車場の寸法余裕寸法両側の余裕
1.85m2.5m65cm32.5cm
1.85m2.6m75cm37.5cm
1.85m2.7m85cm42.5cm
1.85m2.8m95cm47.5cm
1.85m2.9m105cm52.5cm
1.85m3.0m115cm57.5cm
1.85m3.1m125cm62.5cm
1.85m3.2m135cm67.5cm
1.85m3.3m145cm72.5cm
1.85m3.4m155cm77.5cm
1.85m3.5m165cm82.5cm

駐車場に車を2台、3台、4台複数の車を駐車する場合のスペースの寸法、幅について

駐車場スペースですが、実際には1台分の駐車場より2台、3台、広い場合には4台分の駐車場を設置する方もいるかと思います。

それでは実際に、車の台数によってどのくらいのスペースが必要なのか、台数ごとに確認していきます。

並列の駐車場と縦列の場合には幅と長さが変わってきます。

また、1台の駐車場で考えた場合と比べ、隣合う場合には真ん中のスペースは両側同時に開けなければ、スペースを減らすことが出来ます。

 

1台分の駐車場スペース

先ほど切目した通り、1台の駐車場のスペースとしての寸法は幅2.5m×長さ6mの15平米が1台の車に必要な基準となります。

余裕があれば、幅をもう少し、広くとった方が、荷物や車の出し入れを楽にすることができます。

 

2台分の駐車場スペース

並列駐車のレイアウト場合には1台分の駐車場スペースを基準に、倍にすると、2台分の駐車場で必要なスペースの寸法は幅5m×長さ6mの30平米の広さが理想となります。

1台分と比べて、2台並べた中央部分のスペースは倍になるので同時に扉を開くことはほぼないと思いますので、若干余裕ができます。

小型車の場合はもう少し少なくても良いかもしれませんが、今後、買い替えなどにより変更する予定がある場合には余裕を持っておいた方がおすすめです。

縦列駐車のレイアウト場合には1台分の駐車場の長さと同じで、長さが倍の12mあると理想です。

ただ、軽自動車や小型車などの車の長さが短い場合には2台分の車の長さプラス2m位は余裕が欲しいところです。

縦列駐車の場合にはタイヤ止めなども設置できないため、後ろの車にぶつけてしまう可能性があるのでできる限り余裕を持ったスペースを取っておくことが理想です。

 

3台分の駐車場スペース

並列駐車場のレイアウト場合には1台分の駐車場スペースを基準に3台分の駐車スペースは幅7.5m×長さ6mの45平米の広さが理想です。

こちらも、2台分の駐車スペース同様に真ん中の部分はドアを同時に開かなければ余裕があるので、このくらいのスペースがおすすめです。

こちらも、軽自動車などがある場合には若干狭くしても良いかと思います。

外車やSUVなどの車幅の広い車を駐車する場合にはもう少し余裕があった方がいいかと思います。

並列のレイアウト場合には駐車場3台分というのはあまりないと思いますが、縦に3台並べる場合には、1台分の駐車場の長さ6m×3で18m位が必要です。

ただ、理想の長さなので、15m位でもよいかと思います。

基準としては3台の車の長さプラス3m位になります。

運転に自信がある方であれば、もう少し少なくてもよいでしょう。

こちらも、軽自動車や小型車の場合には少し短くても問題ないかと思います。

ただ、18m駐車場が細長いところは本当に稀になると思います。

 

4台分の駐車場スペース

4台分の駐車レイアウトの場合には、横に4台並べる場合と、並列と縦列にした、4台分のスペースのレイアウトがあります。

4台分の並列のレイアウトの場合はこちらも、1台分の駐車場スペースを基準に幅10m×長さ6mの60平米の広さが理想です。

 

4台分を並列、縦列にしたレイアウト場合には、幅5m×長さ12mの60平米の広さが理想です。

レイアウトにもよりますが、車の前後、前横は余裕をもって配置することが必要です。

駐車場のスペースを作る際の注意事項

駐車場のスペースを作る際にいくつかの注意事項があります。

事前に確認して、対策をしておくことで、後で失敗して、後悔することが少なくなりますのでぜひ、参考にしてみてください。

駐車場の勾配

あまり、知らない方もいるかもしれませんが、駐車場では水はけをよくするためと、道路との高さの差を埋めるために、勾配を付けることが多いです。

駐車場の位置によっては勾配の角度が急になっていることもあり、アクセルを踏み込まないといけない場合もあり、
縦列などの場合には後ろの車に接触してしまう可能性もあるので、できれば、長さに余裕をもつか、並列駐車の場合にはタイヤ止めなどで対策することをおすすめします、

 

駐車場の日当たり

意外と、注意した方がいいのが、駐車場の日当たりです。

北側や住宅などで日当たりが悪くなっている場合には特に気にする必要はないのですが、

日当たりがいい駐車場であると、日差しが強いと、車内外が高温になってしまいます。

また、外装の塗装などが日に焼けてしまい、数年経つと日焼けで変色してしまうことがあります。内装なども日焼けでボロボロになってしまうおそれがあります。

対策としては、カーポートなどの日差し除けを設置することをおすすめします。

ちなみに、屋根があるのとないとでは、車のきれいさや、特にゴム部品などのもちも全然違います。

 

駐車場を止めたときにバックドアが開くか

駐車場に止めた際に、頻繁にバックドアを開ける場合には、バックドアを開けることを考えて、寸法をとっておくことをおすすめします。

後で、余裕が無くて、バックドアが開かないで困るといったことが無いようにしましょう。

特に、バックドアを使用しないという方であれば、ここは気にする必要ないと思います。

 

縦列駐車しなければいけない駐車場

住宅の敷地のレイアウトによっては縦列駐車の駐車場になってしまう場合があるかともいます。

縦列駐車で駐車場に止めなければならない場合には切り返しをしなければならないため、通常の長さより長い駐車場が必要になります。

駐車場のレイアウトで縦列駐車が必要な場合には、必ず、車の出し入れをシミュレーションして、必要な寸法をとることをおすすめします。

 

駐車場のスペースのまとめ

駐車場のスペースについて色々と紹介してきましたが、参考になりましたでしょうか。

駐車場の寸法や幅などを、敷地に合わせレイアウトしてみることによってイメージすることが出来ます。

駐車場のスペースは生活するうえでも大切な部分でもあります。

毎日、車で出かける際や、買い物かごを取り出すとき駐車場のスペースが狭いとストレスになることもあります。

また、将来、車を買い替えたときのため、若干でも余裕があるようにスペースをとることをおすすめします。

後で、失敗したと後悔が無いよう、駐車場のスペースについてシミュレーションをしてみるのも良いかと思います。

よりよい駐車場を作ってください。

 

ちなみに新築住宅など建売住宅などで良く、駐車場アリ、駐車場2台分などと書かれていることがありますが、実際どのくらいなのか気になったことはありませんか?

実は建売などで書かれている駐車場のサイズやスペースの基準はなく軽自動車が2台ギリギリで止められる駐車場だとしても、駐車場2台と書かれています。

ミニバンやセダンなどの大きい車を止めようとすると実際には駐車しづらい場合もありますので注意してください

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