地盤調査はいつから?地盤調査費用や方法

今日は、久しぶりにハウスメーカーから連絡があり、建築スケジュールの表が送られてきました。

それによると今月末に地盤調査、6月中旬に配置立ち合いと承認図、7月前半から基礎着工の予定です。

地盤調査についてどのようなことをやるのか、費用がどのくらいかかるのか、
地盤調査の結果が悪かった場合はどうするのかについて説明していきたいと思います。

 

地盤調査はなぜ必要なのか

地盤は一見、見ただけでは丈夫な地盤なのか、柔らかい地盤なのかわかりません。

住宅の重さは数十トンともいわれ、かなりの重さがあります。

やわらかい地盤であれば、重い住宅がその上に乗るため、沈んでいってしまいます。

家を建てたときは良いのですが、時間が経つにつれて、また、地震や水害などの災害などによっても地盤が沈下していってしまう場合があります。
そのほか、住宅の重心も偏っている住宅が多く、地盤が沈下することがあります。

地盤が沈下したりすると、建物に亀裂が入ったり、建物が傾いたり、ドアが閉まらなかったり、歩くときに床がきしんだりすることがあります。

住宅自体は欠陥住宅でなく、正常な住宅だとしても地盤沈下により欠陥住宅のような状態になってしまいます。

こんなことがないように地盤調査を行い、そこの土地に建物を建てても安全かどうかを調査することが大切です。

地盤調査の方法

 

地盤調査と一口にいっても、地盤調査の方法については大きく3つの方法があります。

1.スウェーデン式サウンディング試験(SWS試験)

2.ボーリング調査(標準貫入試験)

3.表面波探査法

一般的な一戸建て住宅を建てる場合に行う地盤調査はスウェーデン式サウンディング試験が一般的になります。

スウェーデン式サウンディング試験(SWS試験)

スウェーデン式サウンディング試験(SWS試験)の地盤調査は、先端がスクリュー状になった棒を回転させながら地面に貫入させて行う方法になります。

重りの重さや、回転数によって、地盤の強度を調べる方法で、地盤調査費用も比較的安くなります。

 

このスウェーデン式サウンディング試験(SS試験)の地盤調査方法としては、建物の四隅と、その中心の場所の計5カ所を測定します。

建物の形などにもより、6カ所や7カ所と計測箇所が増える場合もあるようです。通常10m位の深さまでの地盤を計測します。

 

地盤調査にかかる時間は大体半日くらいです。

正確な結果がでるのは数日後ですが、おおよそ調査した結果で簡易的に判断して、地盤改良が必要かどうかがわかるようです。

ボーリング調査(標準貫入試験)

ボーリング調査はマンションなどでよく行われる手法で、ボーリングで地面に約8cmの孔を開けて、そこから鉄の筒状部品(サンプラーと呼ばれる)を挿入します。

そして、鉄の筒状部品のサンプラーの上からハンマーを一定の高さで落下させて、何度ハンマーによる打撃を要したかにより、地盤の強度を調査する方法です。

 

地盤によっては何十mも地面を掘って調査を行います。また、土を採取して、土質や土の層などを詳しく調査します。

そのため、時間と費用も、スウェーデン式サウンディング試験よりも高くなります。

表面波探査法

表面波探査法は、起震器と呼ばれる振動を発生させる装置と、振動を捉える検出器を地面に設置して、起震器から発生した振動が地面に伝わった時の速さで地盤の強度を調査する方法です。

この表面波探査法では測定器の取扱いや設置などにより、測定結果が変わってしまうことがあります。調査コストも若干高くなってしまうため、一般住宅ではあまり使用されないことが多いです。

地盤調査のタイミングはいつから

地盤調査を行うタイミングとしては、基礎着工前に行います。
基本的には基礎を行う前に地盤がしっかりしているかを判断して、問題内容であれば、基礎着工を始めることが出来ます。

地盤調査の結果で地盤改良を行わなければならない場合は地盤改良を行ってから基礎着工となります。

 

地盤調査は地鎮祭の前にやる場合もあれば後にやる場合もあります。

我が家の場合には、地鎮祭を行った後に地盤調査を行いました。

結果的には、地盤調査を行うタイミングは基礎着工前に行う形になるので、地盤調査の結果によっては地盤改良を行う必要があるので、余裕を持ったスケジュールで行うことをおすすめします。

地盤調査費用はどのくらい

地盤調査の費用はどのくらいなのかスウェーデン式サウンディング試験の相場としては一般の一戸建て住宅であれば3万円~10万円前後となります。

ちなみに我が家の地盤調査費用は10万円で予算とりされています。若干高いような気もしますが、簡易測量などの費用項目がなかったのでこれに含まれているのかと思っています。

 

地盤調査の結果、地盤改良が必要になった場合には別途費用が発生するとのことでした。地盤改良を行わなくてもよいことが多いですが、川や海などに近い地域や昔、田んぼだった地域などでは地盤改良が必要になることも多いようです。

 

また、同じ敷地内でも、場所によって地盤調査をした結果、地盤改良を行わないといけなくなる場合もあります。

 

ボーリング調査(標準貫入試験)は20万円~30万円程度が相場となります。ただ、規模によってはさらにかかる場合もあるようです。

地盤調査についてのまとめ

ハウスメーカーでは地盤調査を実施してから、基礎工事を行うのが一般的です。

ちなみに、2000年に住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)が施行されて、

、ハウスメーカーや工務店などの施工会社では、引き渡し後10年以内に住宅に瑕疵(工事の不備による欠陥等)が見つかった場合は、ハウスメーカー施工会社などが無償で補修などを行わなければならない瑕疵担保責任が課されるようになっています。

 

地盤調査は法律で絶対に行わないといけないという決まりはないですが、

施工会社などでは瑕疵担保保険に加入しているため、地盤調査を行わなければいけない状況になっています。そのため、地盤調査なんかやらなくていいと思っている方もいるかともいますが、地盤調査を行わないとハウスメーカーなどでは建築を断られる場合もあるようです。

長く住む家であれば安心して過ごせる家のため、地盤調査は大切な作業です。このことを理解することが大切です。