砕石パイル工法の費用は?約77.6万円の実見積とデメリット

砕石パイル工法の費用を調べている方へ、我が家で実際に取得した見積書を紹介します。値引き後の税込見積総額は775,610円(約77.6万円)でした。ただし、実際には砕石パイルを施工せず、最終的には柱状改良を選んでいます。

我が家の実見積をすぐ確認

  • 税込見積総額:775,610円(値引き後・約77.6万円)
  • 条件:1階約65㎡、砕石柱の直径400mm・深さ1.5m×25本
  • 最終選択:予算面から柱状改良
  • 2見積の差額:196,048円(約19.6万円)

当時取得した見積の一例で、現在の全国相場や支払実績ではありません。施工条件・数量・値引きが異なるため、完全に同じ条件での工法比較ではありません。

砕石パイル工法(ハイスピード工法)とは

砕石柱と周辺地盤で建物を支えるハイスピード工法の説明図

出典元:ハイスピードコーポレーション

砕石パイル工法を簡単に説明すると、小さく砕いた天然石を地面に詰め込んで形成した石柱(パイル)を使い地盤を補強する工法になります。

砕石の柱と周辺の原地盤の支持力を複合させ、地盤の支持力を高める仕組みです。

天然砕石を使うハイスピード工法の説明図

出典元:ハイスピードコーポレーション

ハイスピード工法(HySPEED工法)は、砕石柱を用いる地盤補強工法の一つです。砕石を用いる工法にはほかにも種類があり、すべてをハイスピード工法と呼ぶわけではありません。我が家の見積書は「ハイスピード工法」と記載されたものです。

そのため、ハイスピード工法の費用を調べている方にも、以下の見積条件と内訳が参考になります。ただし、施工できる地盤や建物の条件は工法・設計によって異なります。

一般的な柱状改良と比較されることもあります。費用だけでなく、地盤調査結果と建物条件を踏まえて検討することが大切です。仕組みや施工条件はHySPEED工法の公式説明も確認してください。

砕石パイル工法(ハイスピード工法)の費用・実見積

我が家の砕石パイル工法(ハイスピード工法)の見積書費用を公開します。建物1階の面積は約65㎡で、直径400mm・深さ1.5mの砕石柱を25本造る計画でした。長さの合計は37.5mです。

検討時に取得したハイスピード工法の見積書。値引き後税込総額775,610円

検討時に取得した見積書。砕石パイルを施工した際の請求書ではありません。

総額は775,610円(税込、約78万円)です。砕石杭打設468,750円だけでなく、掘削土・機械運搬・残土処理・諸経費・保証等を含み、値引きと消費税を反映した見積書全体の金額です。

取得した見積書の費用内訳
見積書の項目金額
砕石杭打設468,750円
掘削土17,750円
機械運搬費87,500円
残土処理費用70,000円
諸経費50,000円
保証・試験費用・安全対策費50,000円
ご協力(値引き)−38,900円
小計705,100円
消費税70,510円
値引き後税込総額775,610円

各工事項目は税別小計の内訳です。残土処理の数量は7.1m³と記載されています。単価の明示や保証・試験・安全対策費の詳しい内訳は、掲載画像から確認できません。

費用は施工条件によって変わる

あくまでこれは我が家の見積書の費用になりますので、参考程度に考えてください。条件によりもっと高額になったり、安くなったりする場合があります。

見積を比べるときは、地盤・建物の条件に加えて、柱の径・深さ・本数、機械の搬入、残土処理、試験・保証、値引き、消費税、追加工事の条件をそろえて確認しましょう。この画像だけでは見積発行年月や追加費用の条件を確認できないため、現在相場として提示していません。

砕石パイル工法(ハイスピード工法)のメリット

直径400mm・深さ1.5mの砕石柱を示す見積条件の断面図

砕石の柱と原地盤を組み合わせて建物を支えること、セメント系固化材を使わないことが、今回検討したHySPEED工法の特徴です。

公式資料では、建て替え時も同程度の家であれば繰り返し使えると説明されています。ただし、将来の建物条件や土地利用によって判断が変わるため、「どの場合でも撤去不要」とは言い切れません。

砕石を使う材料面の特徴と、地震時の安全性・液状化対策は分けて考えましょう。HySPEED公式は、液状化対策には別途そのための設計が必要で、建築技術性能証明は鉛直支持力についてのみの評価と明記しています。

天然砕石を使うことだけを根拠に、環境への影響や健康被害が必ずないと断定することもできません。適用条件や施工品質を確認して検討する必要があります。

砕石パイル工法(ハイスピード工法)のデメリット

砕石パイル工法の説明に掲載されている砕石の写真

検討時には、初期費用、工事中の音・振動、地盤や建物への適用条件を確認しておきたいところです。以下は我が家が施工して感じた不満ではなく、工法を選ぶ際の確認点です。

  • 初期費用:我が家の見積比較では砕石パイルの方が高額でした。ただし、工法だけでなく施工数量や値引き等も異なり、常に柱状改良より高いとは限りません。
  • 音・振動や搬入:施工機械や方法、地盤、周辺環境によって変わります。住宅が近い場合は、住宅会社・施工会社に工事の説明や近隣への案内を確認しておくと安心です。
  • 施工適否:希望すればどの地盤でも採用できるわけではありません。地盤調査結果、建物条件、施工会社が扱う工法の設計・施工条件で判断します。
  • 保証・将来利用:見積に保証費用があっても、保証年数・対象・免責や液状化の補償範囲は別途確認が必要です。将来の撤去・建て替えも条件によります。

撤去費が必ずゼロになる、将来を含めれば必ず安い、施工時の問題さえなければ安全といった判断は避け、総費用と適用条件を施工会社に確認してください。

砕石パイル工法(ハイスピード工法)の施工の流れ

砕石パイル工法では、設計で決められた位置と本数の砕石柱を造ります。地盤を掘削し、砕石を投入して締め固め、施工管理や試験で支持力等を確認する流れです。

HySPEEDにはオーガタイプとケーシングタイプがあり、施工の流れも異なります。既存の見積では直径400mm・深さ1.5mですが、この寸法がすべての施工に共通するわけではありません。

工期は規模・地盤・搬入条件等で変わります。我が家は砕石パイルを施工していないため、実際の所要日数を体験として紹介することはできません。具体的な工程と工期は施工会社に確認してください。

柱状改良との違いと、我が家の見積比較

材料と仕組みは一般情報、数量と金額は我が家で取得した見積の情報として分けて比較します。

一般的な仕組みと、我が家が取得した見積の比較
比較項目砕石パイル(今回のHySPEED見積)柱状改良(今回のA社見積)
材料・施工の考え方(一般情報)砕石を締め固めた柱と原地盤を複合させて支持力を高める原地盤の土とセメント系固化材を混ぜ、柱状の改良体を造る
地中に残るもの(一般情報)砕石の柱セメント系固化材と土による改良体
柱の条件(我が家の見積)直径400mm・深さ1.5m・25本直径600mm・長さ2m・28本
税込総額(我が家の見積)775,610円579,562円
確認したいこと(共通)地盤・建物への適用、試験、追加費用、保証、将来利用の条件地盤・建物への適用、試験、追加費用、保証、将来利用の条件

材料・施工の基本は地盤専門企業JHSの工法解説とHySPEED公式資料を参考にしています。柱の径・深さ・本数の違いだけで、どちらの性能が優れているかは判断できません。

この2見積の差額は775,610円−579,562円=196,048円(約19.6万円)でした。完全な同条件比較ではなく、全国的な工法間の価格差を示すものではありません。

地中に砕石柱や改良体が残ることと、将来撤去が必要になるかは別の話です。建て替えや売買・借地の条件も確認しましょう。別の砕石工法であるエコジオの公式FAQの撤去に関する説明でも、契約内容等による確認が必要とされています。

我が家が最終的に柱状改良を選んだ理由

我が家はハウスメーカーを通じて4社から見積を取り、最終的には柱状改良のA社を選びました。住宅のオプションや仕様変更で当初予算を超えていたため、初期費用を抑えることを優先したのが理由です。

砕石パイルの施工経験から選んだわけでも、安全性が劣ると判断したわけでもありません。当時の見積比較と決定の記録は、我が家が最終的に柱状改良を選んだ理由と4社の見積比較にまとめています。

検討するときの注意点とまとめ

砕石パイル工法を選ぶ前に、費用だけでなく地盤調査結果と建物条件を確認することが大切です。調査から見積検討までの背景は、我が家の地盤調査結果と報告書の見方も参考にしてください。

見積では、施工範囲、追加工事、試験、保証期間・補償範囲・免責を確認しましょう。地震や液状化への対策は、見積に含まれる設計内容を施工会社に確かめる必要があります。

我が家の記録は、砕石パイルを検討して見積を取得し、予算面から柱状改良を選んだ一例です。金額だけで優劣を決めず、ご自身の地盤・建物・予算に合う方法を検討してください。