注文住宅を建てるとき、「吹き抜けのある家にしたい」と考える人も多いと思います。
私自身も吹き抜けの開放感に魅力を感じ、約38坪の我が家にも約4.5畳の吹き抜けを作りました。
実際に住んでみると、18畳のリビングでも吹き抜けがあることで広く感じられ、「作って良かった」と思う部分があります。
一方で、家を建てる前にはあまり考えていなかったデメリットもありました。
特に実際に生活してみて感じているのが、次の2つです。
- 高い場所の掃除が大変
- エアコンが効きにくい
さらに、2階の床面積が減ることや、1階と2階で生活音が伝わりやすいことも、吹き抜けを検討するなら知っておいた方がいいと思います。
結論から言うと、我が家では吹き抜けを作ったこと自体は後悔していません。
ただ、もう一度家を建てるなら、掃除方法や空調、2階の床として使う選択肢まで含めて、もっと具体的に検討します。
この記事では、実際に吹き抜けのある家で生活して分かったメリット・デメリットと、これから吹き抜けを作る人に確認してほしいポイントを紹介します。
我が家の吹き抜けは約4.5畳
我が家は約38坪の注文住宅で、18畳のリビングに約4.5畳の吹き抜けを設けています。
吹き抜けを作った主な理由は、リビングに開放感を出したかったことと、1階と2階の空間につながりを持たせたかったからです。
家を建てる前に吹き抜けのあるモデルハウスを見ると、天井が高く、普通のリビングとは違う開放感があり、「こんな家に住んでみたい」と思っていました。
実際に自分の家に作ってみても、開放感については満足しています。
その一方で、モデルハウスを見ているだけでは分からなかったのが、掃除や冷暖房など「実際に生活するとき」の問題でした。
我が家には吹き抜け以外にも、中二階や小屋裏など、注文住宅ならではの間取りを取り入れています。
関連記事:我が家のこだわり間取りを紹介
4.5畳の吹き抜けを作って良かったこと
18畳のリビングが広く感じる
吹き抜けを作って一番良かったと感じるのが、リビングの開放感です。
我が家のリビングは18畳ですが、約4.5畳の吹き抜けがあることで、床面積だけを見るよりも広く感じます。
同じ18畳でも、一般的な高さの天井と、上方向に空間が広がっている吹き抜けでは印象がかなり違います。
もちろん吹き抜けにした部分は2階の床として使えなくなります。
それでも、家族が長い時間を過ごすリビングに開放感を持たせられたことは、現在でも「吹き抜けを作って良かった」と思える部分です。
家全体に開放感が生まれる
吹き抜けがあると、リビングだけでなく家に入ったときの印象も変わります。
視線が上方向へ抜けるため、一般的な天井の部屋とは違った開放感があります。
注文住宅を建てるなら、家の中に一つくらい「この家ならでは」と思える特徴を作りたいと考えていたので、我が家では吹き抜けがその一つになっています。
1階と2階につながりを感じられる
吹き抜けがあることで、1階と2階が完全に分かれた空間ではなく、家全体がつながっているように感じます。
家族が1階と2階に分かれていても、お互いの気配を感じやすいことはメリットだと思います。
ただし、この特徴は後ほど紹介する「生活音が伝わりやすい」というデメリットにもつながります。
家族構成や生活スタイルによって、メリットにもデメリットにもなる部分です。
吹き抜けを作って後悔しやすい4つのデメリット
ここからは、実際に吹き抜けのある家で生活して感じたデメリットを紹介します。
特に我が家で「建てる前にもっと考えておけば良かった」と感じているのが、掃除とエアコンです。
1.高い場所の掃除が大変
吹き抜けを作って実際に生活してみて、大変だと感じるのが高い場所の掃除です。
普通の部屋であれば、床や窓、照明なども比較的簡単に掃除できます。
ところが吹き抜けには、普通に立っているだけでは手が届かない場所があります。
例えば、
- 高い位置にある窓
- 高い場所にたまったホコリ
- 吹き抜け部分の照明
- 吹き抜け周辺
などです。
床なら掃除機をかければ済みますが、高い場所は脚立や高所まで届く掃除道具などが必要になります。
家を建てる前は、どうしても「吹き抜けが完成したらどう見えるか」を考えてしまいます。
しかし実際に生活すると、
「ここ、どうやって掃除するんだろう?」
という問題が出てきます。
さらに家は10年、20年と住み続けるものなので、年齢を重ねてから高い場所を掃除することまで考えておく必要があります。
これから吹き抜けを作るなら、設計段階で「誰が・何を使って・どうやって掃除するのか」まで確認することをおすすめします。
2.エアコンが効きにくい
もう一つ、我が家で実際に感じているのがエアコンの効きにくさです。
吹き抜けがあることで、リビングの空間が上下方向に大きく広がっています。
さらに我が家は吹き抜けや中二階があり、1階と2階の空間につながりがあります。
そのため、一般的な18畳のリビングと同じ感覚で冷暖房を考えるのは難しいと感じています。
エアコンをつけても、すぐに空間全体が快適な温度になるという感じではありません。
吹き抜けのある家では、
- エアコンの容量
- エアコンの設置場所
- 吹き抜けを含めた空間の広さ
- シーリングファンなどによる空気の循環
- 住宅の断熱性能
- 窓の大きさや性能
などをまとめて考えた方がいいと思います。
我が家でも、吹き抜けや中二階によって空間がつながっていることを考え、リビング用として大容量エアコンを検討しました。
吹き抜けを作るなら、「リビングが何畳だから何畳用のエアコン」と単純に考えるのではなく、「吹き抜けを含めた空間全体をどう冷暖房するのか」まで設計段階で相談しておくことをおすすめします。
3.2階で使える床面積が減る
吹き抜けにした部分には2階の床を作りません。
我が家の場合は約4.5畳なので、その部分を吹き抜けにしなければ、2階の部屋や収納などとして利用できた可能性があります。
家を建てるときは吹き抜けの開放感に魅力を感じても、家族の生活は将来変わる可能性があります。
例えば、
- 子どもの個室が必要になる
- 在宅勤務用の部屋が欲しくなる
- 収納が足りなくなる
- 趣味用のスペースが欲しくなる
といったことも考えられます。
吹き抜けを大きくすれば開放感は出しやすくなりますが、その分だけ2階で使える床面積は少なくなります。
「吹き抜けによって得られる開放感」と「失う床面積」の両方を比較して決めることが重要です。
4.1階と2階で生活音が伝わりやすい
吹き抜けは1階と2階がつながっているため、音も伝わりやすくなります。
1階のリビングにいると2階の音が聞こえたり、2階にいると1階のテレビや会話が聞こえたりします。
家族の気配を感じられるという意味ではメリットですが、
- 2階で子どもが勉強している
- 家族が先に寝ている
- 1階でテレビを見ている
- 家族それぞれの生活時間が違う
といった場合には気になる可能性があります。
我が家でも、吹き抜けの開放感は良かった一方で、実際に生活して初めて分かったことがいくつもありました。
関連記事:新築注文住宅引き渡しから1年!間取りや設備で良かった点、失敗、後悔している点
吹き抜けは寒い?暑い?実際に住んで感じること
吹き抜けを検討していると、「冬は寒くないの?」「夏は暑くないの?」と気になると思います。
実際に生活して感じるのは、単純に「吹き抜けだから寒い・暑い」というより、空間が大きくなるため冷暖房に時間がかかりやすいということです。
実際の室温や体感は、
- 住宅の断熱性能
- 窓の性能や大きさ
- 日当たり
- エアコンの能力
- エアコンの設置位置
- 空気の循環
などによっても変わります。
そのため、モデルハウスを見学したときに快適だから大丈夫と判断するのではなく、
- 冬はどのように暖房するのか
- 夏はどのエアコンで冷房するのか
- 必要なエアコンの容量はどのくらいか
まで確認しておくことをおすすめします。
吹き抜けは何畳くらいがいい?我が家は4.5畳
吹き抜けを検討すると、「何畳くらいにすればいいの?」という疑問も出てくると思います。
我が家は約4.5畳です。
18畳のリビングでも、4.5畳の吹き抜けによって十分な開放感を感じています。
ただし、実際に住んで感じるのは、単純に「何畳なら正解」と決めるものではないということです。
吹き抜けの大きさを決めるときには、
- どこに吹き抜けを作るのか
- リビングとの位置関係
- 2階の床面積をどれくらい使うのか
- 将来必要になる部屋数
- 収納は十分なのか
- エアコンをどこに設置するのか
- 高い窓をどう掃除するのか
- 照明をどう交換するのか
- 生活音は問題ないのか
などをまとめて考える必要があります。
「大きな吹き抜け=良い家」ではありません。
吹き抜けによって得られる開放感と、失う床面積のバランスを考えて、自分たちの生活に必要な大きさを決めることが重要だと思います。
吹き抜けを作るなら掃除方法を先に考える
私がもう一度家を建てるとしたら、吹き抜けの掃除方法はもっと早い段階で考えます。
具体的には、
- 高い場所は何を使って掃除するのか
- 高い窓まで手が届くのか
- 脚立を安全に置ける場所があるのか
- 照明が故障したらどう交換するのか
- 自分でできない場合は業者へ依頼できるのか
というところまで確認します。
吹き抜けは完成直後だけ使うものではありません。
家は何十年も住み続けるものなので、「10年後、20年後もメンテナンスできるか」まで考えておくことが大切です。
吹き抜けを作るなら空調計画も重要
もう一度家を建てるなら、掃除と同じくらい慎重に考えたいのが空調です。
吹き抜けのある家では、エアコンの容量だけでなく、設置位置や空気の循環、住宅性能までまとめて考える必要があります。
我が家では吹き抜け部分にシーリングファンも設置しています。
これから吹き抜けを作るなら、ハウスメーカーや工務店に、
- この吹き抜けならエアコンはどのくらいの容量が必要か
- エアコンはどこに設置するのがいいか
- 夏と冬でどのような空調計画になるのか
- シーリングファンなどによる空気循環は必要か
- 吹き抜け部分の窓はどのような仕様にするのか
などを具体的に確認しておくことをおすすめします。
吹き抜け・断熱・窓・エアコン・空気循環をセットで考えることが重要です。
我が家の吹き抜け部分のシーリングファンや照明については、こちらの記事でも紹介しています。
我が家は4.5畳の吹き抜けを作って後悔している?
約4.5畳の吹き抜けを作った我が家ですが、結論ははっきりしています。
吹き抜けを作ったこと自体は後悔していません。
18畳のリビングでも吹き抜けがあることで開放感があり、家の中が広く感じられることは、実際に住んでみても良かったと思っています。
一方で、
- 高い場所の掃除が大変
- エアコンが効きにくい
- 生活音が伝わりやすい
- 2階の床として使えない
というデメリットがあります。
特に私自身が実際に生活して感じているのは、「掃除が大変」「エアコンが効きにくい」という2点です。
家を建てる前に戻れるなら、単純に吹き抜けをなくすという判断ではなく、
- 4.5畳を吹き抜けにする
- 2階の部屋や収納として使う
という2つの選択肢をもう一度比較します。
そのうえで吹き抜けを採用するなら、掃除方法と空調について現在よりも具体的に考えてから作ります。
これが、実際に吹き抜けのある家で生活してみた現在の感想です。
吹き抜け以外にも、注文住宅では「実際に住んで初めて分かった」と感じたことがあります。
関連記事:注文住宅で後悔したこと15選|家を建てて分かった失敗・対策を紹介
これから吹き抜けを作る人に確認してほしい12項目
これから注文住宅を建てる方には、吹き抜けを「見た目」だけで決めないことをおすすめします。
少なくとも間取りを決定する前に、次の12項目は確認しておいた方がいいと思います。
- 吹き抜けを作る目的は何か
- 吹き抜けは何畳必要か
- 2階の床面積への影響は問題ないか
- 将来必要になる部屋数は足りるか
- 収納量は十分か
- 高い場所をどう掃除するか
- 高い窓をどう掃除するか
- 照明をどう交換するか
- エアコンの容量は十分か
- エアコンをどこに設置するか
- 空気をどう循環させるか
- 1階と2階で音が伝わっても問題ないか
特に私自身が実際に住んで感じたのは、掃除とエアコンです。
家を建てる前にはそれほど気にならなかったことでも、毎日の生活になると気になる部分があります。
モデルハウスで「吹き抜けは開放感があっていいな」と感じるだけではなく、
「この家で10年、20年生活したらどうなるか」
まで考えて決めることをおすすめします。
まとめ|4.5畳の吹き抜け自体は後悔していない
我が家は18畳のリビングに約4.5畳の吹き抜けを作りました。
実際に住んで感じている主なメリットは、
- 18畳のリビングが広く感じる
- 家全体に開放感が生まれる
- 1階と2階につながりを感じられる
という点です。
一方で、デメリットとしては、
- 高い場所の掃除が大変
- エアコンが効きにくい
- 2階の床面積が減る
- 生活音が伝わりやすい
という点があります。
特に掃除と空調については、完成してから簡単に変更できるものではないため、設計段階で具体的に確認しておいた方がいいと思います。
吹き抜けは「作る・作らない」のどちらかが正解というものではありません。
大切なのは、吹き抜けのメリットとデメリットを理解したうえで、自分たちの生活スタイルや将来の暮らしに合っているかを考えることです。
私自身は掃除や空調で大変だと感じる部分はありますが、吹き抜けを作ったこと自体は後悔していません。
これから家を建てる方は、見た目の開放感だけではなく、掃除、冷暖房、音、2階の床面積、将来必要になる部屋まで考えたうえで吹き抜けを検討してみてください。
注文住宅全体で「実際に建ててから後悔したポイント」も確認したい方は、こちらの記事も参考にしてください。
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